
コードレビュープロンプト集:LLM を「よいシニアレビュアー」にするテンプレート
AI に「コードをレビューして」とだけ依頼すると、一般的なコメントしか返ってきません。「見てほしい視点」をその都度含めると、LLM が「優れたシニアレビュアー」に変わります。
型 1:PR レビュー
以下の PR をコードレビューしてください。 [リポジトリの背景] [言語・フレームワーク・規模] [PR の意図] [何をしたいのか] [変更ディフ] レビュー視点(各項目、見つからなければ「問題なし」と記載): 1. セキュリティ脆弱性(SQL インジェクション・XSS・認証認可) 2. パフォーマンス問題(N+1 クエリ・不要なループ・同期と非同期が逆になっていないか) 3. コードの抽象レベル(不要なクラス分解、DRY 違反) 4. テスト・エッジケース・エラーハンドリング 5. 命名・ドキュメント・可読性 出力形式: - 見つかった点を「ファイル:行:指摘:修正案」の並びで記述 - 例示コードを必ず 1 〜 2 つ付ける - 「見落としやすい点」を 1 つ以上含める
型 2:設計チェック
以下の設計ドキュメントをレビューしてください。 [システムの背景と要件] [設計ドキュメント] チェック視点: 1. 要件に対してオーバースペックになっていないか(YAGNI) 2. スケールと可用性の設計は規模に合うか 3. 障害ポイントと、その復旧手順は明らかか 4. データ一貫性とトランザクションの境界設計 5. 外部 API の障害時の振る舞い 6. テスト可能性(モック可能か、E2E だけで検証可能か) 7. 今やらないと「とても高い代償」を支払うことになる設計上の起点 複数の代替案を提示し、それぞれのトレードオフを 1 行でも説明してください。
型 3:セキュリティレビュー
以下のコードを OWASP Top 10 の視点でセキュリティレビューしてください。 [コード] 含める項目: - 検出レベル(高 / 中 / 低) - その脆弱性がもたらす具体的な被害 - 修正例(コード) - 関連する CWE 番号 - 人間が誤検出しそうなケースの警告
型 4:テスト設計
以下の関数・クラスに対して、テストケースを設計してください。 [関数・クラスのコード] ケースの考え方: 1. 正常系(3 ケース以上、入力の幅をカバー) 2. 境界値(最小 / 最大 / ちょうどゼロ / その上下) 3. 異常系(null / undefined / 型違い / タイムアウト / 例外) 4. 悪意ある入力(XSS・SQL・長さ超過) 5. 同期タイミング・並列・リトライが絡むケース 出力してほしいもの: - テストケース一覧(名前・入力・期待出力) - jest や vitest でそのまま走らせる TS コード - コードカバレッジで何 % をカバーできる見込み
チームで使う際のポイント
- コードベースの規約や言語の「背景」を事前に読ませた上でレビューさせる。Cursor や Claude Code でも同じテンプレが使える
- 顧客コードと社内コードを分け、顧客コードは必ず学習除外設定や企業プランを使う
- AI の指摘は「すべて鵜呑みにする」ものとは捉えず、「人間レビュアーを支援する補助」として扱う
同一の PR を 5 ツールでレビューさせた実測ベンチは コードレビュー AI ベンチ:同一 PR を 5 ツールに渡した結果、エンジニア全体の AI 使い分けは エンジニアの AI 使い分け完全マップ を参照してください。
※ テンプレは出発点として使い、チームのコードベースに合わせて調整してください。